一番最初に見直したのが国民年金基金

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KAWACHI


こんにちは、KAWACHIです。

今回は前回の続き、国民年金基金に加入したというお話です。

「もっと早く教えてよ~!」みたいなことも書きましたが、冷静に思い返してみると、やはり10年くらい前に1度検討してましたww
で、なんでそのときは加入しなかったのかも思い出しました。
だいたいこんな理由です。

1.そのときは支払総額に対して、それほどリターンがあるように感じなかった。
2.なんでもいいから副業始めて大きく稼ぐからいいやと思ってた。
3.妻がそれほど乗り気じゃなかった。

これらに対して、今感じてることは全然違います。
今、どんな風に感じてるかというところから書いていこうと思います。
いや、別に僕、国民年金基金の勧誘員じゃありませんけどねw

今、国民年金基金に思うこと

10年前検討したときはこう思ったけど、今はこう思ってます。

【10年前】
支払総額に対して、それほどリターンがあるように感じない。

【今】
リターンが少ないと感じたのは、だいぶ早死にする想定で計算していたせいですww
前回の記事に書いたように95歳まで生きると考えた場合、めちゃくちゃお得です。

国民年金基金は長生き保険だと考えるのがいいのかな~と感じてます。
早く死ぬか長生きするかは分からないわけだけど、死んじゃった場合はそれ以降の自分の生活費は不要だからどうでもいいわけで(遺族の生活の問題はあるけど)、長生きしたときのことを想定するのが老後対策なんじゃないかと思ってきつつあります。

【10年前】
なんでもいいから副業始めて大きく稼ぐからいいやと思ってた。

【今】
10年経ってなにひとつまともな副業やってませんwww

副業ってその内容にもよるけど、成功するかどうか分からないものも多いですよね。
あるいは本当に続けられるかどうか分からないという要素もありますよね。

根拠のない自信が良い結果に繋がることもあります。
でも、老後対策に関していえば、まず国民年金基金などの手軽に出来る対策で土台部分を作り、そのあとで副業などを考えるべきだったのだと思います。
順序が逆ってことですね。

【10年前】
妻がそれほど乗り気じゃなかった。

【今】
家計は僕が管理することになったので問題なし。
妻は収入があればあるだけ使ってしまうタイプです。
そして、あまり先を心配しない前向きなタイプです。

心配しすぎないのは長所でもありますが、現実問題、老後対策は早く始めたほうが圧倒的に有利です。

本人が管理したいと言うので妻に家計の管理を任せてましたが、まったく貯金が増えないので「お互いのために俺が管理した方がいいと思うよ」と説得して僕が管理することにしました。
その後、妻はみずからフルタイムで働くようになり、その給与範囲は自由に使ってるという感じです。
その給与すら僕が管理したら、だいぶ計算が楽になりますが、それは窮屈にさせすぎちゃうと思うので、口出ししないことにしています。
活動的な性格なため出費が多いわけで、それは悪いことじゃないので、ある程度は仕方ないかな、という感じです。

国民年金基金のポイント

そんなわけで国民年金基金に加入しましたが、以下のような点が国民年金基金の特徴だと思います。

  • 個人事業主や自営業の人、国民年金を払ってる人で国民年金基金に加入してない人は加入できる
  • 会社員でも奥さんが国民年金加入者なら、国民年金基金に奥さんが加入できる(多分)
  • 国民年金基金と確定拠出年金とであわせて月68,000円までしか払えないことになっている
  • なので、国民年金基金と確定拠出年金どっちにどれくらい払うのか考えたほうがいい
  • 国民年金基金として支払った額は全額所得控除の対象になる。この点でも貯金するよりずっと有利。

ちなみに確定拠出年金は、会社員でも使えます。
後日、そのあたりも挑戦して書いていこうと思います。

国民年金基金はどれくらい得なのか?

僕が申し込んだ内容の場合で計算してみますね。

これから15年間、毎月60,000円支払う予定です。(なかなかの額ですね……。)
支払い総額は6万*12ヶ月*15年=1,080万円です。

65歳から死ぬまで、毎月55,000円貰えるタイプの申し込み内容です。

もし、本当に95歳まで生きたとすると。
受け取る総額は5.5万*12ヶ月*30年=1,980万円です。
900万円くらいプラス、ほとんど倍になるということですね。

ちなみに80歳4ヶ月で亡くなるとほぼプラマイゼロ、それより前に亡くなるとマイナスになります。

そんなに長く生きないからいいや~という人もいると思いますが、先に言ったようにこれは長生き保険ですね。
80歳で亡くなるとしても、70歳、75歳と歳を重ねるごとに「やばい、この先、金がない、節約しなきゃ…」となるのが嫌だから、今から手を打つって感じです。
歳とってからそんな不安抱えてたら、なんかそれによって寿命が縮まりそうじゃないですか。(^^;


単純な(受け取り額-支払額)のほかに、さらにこの国民年金基金で支払った額は全額、所得控除の対象になります。

自営業の人、個人事業主の人なら確定申告をしてると思うので、このあたりの計算はだいたい分かってますよね?

大雑把にいえば
(売上-経費)-控除額 を課税所得として、この課税所得に何割か(所得が多いほど割合が上がる)をかけたものが所得税になります。
それとは別に課税所得に約10%をかけたものが住民税になります。

人並みの所得の人だったら、所得税+住民税で、課税所得に対して2~4割取られてるって感じですね。

国民年金基金で年に72万円支払ってたら、その2~4割くらいは得をするってことです。

仮に2割だとして年に14.4万円。
これが15年続くので、合計216万円くらい税金で得をするということになります。
4割払ってるなら倍ですね。

なので、単に貯金する場合と比較して国民年金基金に加入した場合は、仮に95歳まで生きたとするなら、だいたい支払い額の倍ちょっとのリターンがあるということですね。
でも早く亡くなると損することもあるって感じです。

支払額に対する受給額は性別・年齢によって違います。
若い人なら月の支払額に対して、受給額は高くなります。

また、加入タイプにもいろいろ種類があるので、どのタイプが自分にあってるか検討してみるといいと思います。
国民年金基金のサイトで詳細を確認できます。
僕は全部、終身型にしました。
「85歳まで貰えるタイプ」とか「80歳まで貰えるタイプ」とかじゃあんまり安心感ないですよね。
長生き保険のつもりなので、終身じゃないと意味ないです。

この記事を書いてて「そもそも月に6万円も支出増やせるかよ!」っていう意見も出てきそうだなと思いました。(^^;

今、6万貯金してる人なら可能ですが、それにしてもいくらかは手元に置いておかないといざというとき困りますしね。

僕の場合、「家計の管理を僕がやることになったこと」「妻がフルタイムで働いてくれ始めたこと」などがあってこれが可能になりました。

あまり、老後のことを心配しすぎて、今が全然楽しくなくなっちゃうのもどうかと思うので、無理なく出来る範囲で始めるのがいいと思います。

それにとりあえず最初は手っ取り早い対策として国民年金基金に加入しましたが、現在の収支をプラスにする工夫、プラスを大きくする工夫も今後考えていく予定です。

今、6万支出を増やすことが難しければ、可能な範囲から始めてみればいいですよね。
そして将来、収支が増えたときに娯楽にばかり回すのでなく一部を老後のために回したらいいと思います。

なぜMAXまで加入しなかったか

国民年金基金は、月の支払いが68,000円を超えない範囲で加入することが可能です。

国民年金基金は得だな!と言いつつ、60,000円までしか加入しなかったのには理由があります。

実は国民年金基金のほかに確定拠出年金というものがあります。
これは、簡単に言えば「自分で投資しろ、その投資に使った額は所得控除にしていいし、利益も税金免除だ」ってものです。

老後の資金対策として、国は結構これを薦めてるみたいですね。
これは会社員の方も対象の制度です。

そして、68,000円の上限というのは、国民年金基金+確定拠出年金の支払額上限なのです。
(自営業・個人事業主の場合です。会社員の場合、また上限が違います。)
国民年金基金で68,000円払ってしまったら、確定拠出年金は出来ないということです。

ただ、僕は投資に対してちょっと怖いイメージを持ってるので、基本を国民年金基金にしました。

とは言うものの、実際は投資の仕方次第でかなり安定した投資手段もあるのだ、ということがどの老後対策本にも書かれていたのでちょっとそっちも試してみたいなという気持ちもあります。
それに確定拠出年金がどんな感じか、試してみたいと思ってます。

なので、確定拠出年金に挑戦できる枠をほんの少しだけ残しておいたというのが、MAXまで国民年金基金に加入しなかった理由です。

もし、途中で「確定拠出年金のほうが素晴らしい!」となった場合、国民年金基金の支払額を途中から減らせばいいか、と思ってます。

老後の収支を再計算

前回まで、毎月の収入は13.2万円と計算してました。

国民年金基金に加入したことによって、毎月+5.5万円、収入は18.7万円となりました。

最低基準目標の20万円にだいぶ近づいてきました。

とりあえず、65歳で働けなくなったとして、しかも95歳まで生きたとしても生きていけないことはなさそうですね。
それまでに貯金も増えてるだろうし。

この最低限の安心感が出来たことは、僕にとってとても大きいです!

でも、まだまだたくさん対策していくつもりです。